‘経済・投資 Money’ カテゴリ
常盤台住宅地4つの地図から読み解くユニークさ
2018-04-10
常盤台住宅地物語: 優美さの秘密と価値を高めるまちづくり (GCS出版)
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経済短歌: トランプ大統領 – 自由貿易vs.保護貿易 Economic Tanka: Trump – Free Trade or Protectionism?
2018-03-25
経済短歌: Economic Tanka
(1) トランプの 政策大義 あるとせば 知財侵害 正当対価 The cause of President Trump's action, if any, is the price for intellectual property right.
(2) 正当な 自由経済 求むよし 知的財産 享受の対価 Free trade is the right policy. Under it, the price for intellectual property is righteous.
このように考えれば、トランプ大統領の行動は、必ずしも保護貿易主義とは言えないであろう。自由貿易とは正当な対価で交易することである。株式市場は冷静に評価する必要があるだろう。
In the right of free trade, in its truest s... → 続きを読む
行動経済学と私の投資法
2018-03-21
行動経済学が注目する経済人の非合理性
2013年にノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授のセミナーに参加する機会を得た。同教授は行動経済学という新しい経済学に対するアプローチを代表する学者だ。伝統的な経済学では、経済主体の行動は合理的であることが前提とされていた。
これに対して行動経済学では、経済主体の行動は、合理性だけでなく、心理的要因、非合理的要因に大きくに影響されるものであり、むしろ経済主体の非合理性に焦点をあてて経済現象を解明し、予想するという立場である。
シラー教授は、セミナーで自らの説を「物語経済学」(Narrative Economics)と名付け、特に個人投資家が、新聞や雑誌などのストーリーに大きく影響を受け、投資行動を行うことを説明していた。
バリュー投資
個人的には私は、新聞や雑誌の情報に目を通してはいるが、適度な距離を置くようにしている。その理由は、... → 続きを読む
フィンテック特集:オルタナティブ投資ジャーナル2018冬号 (Journal of Alternative Investment, Winter 2018)を読む
2018-03-09
オルタナティブ投資ジャーナル2018冬号フィンテック特集(Reading "Journal of Alternative Investment, Winter 2018" featuring FinTech)を読む
アジアが主導
直近のJAI (Winter 2018)は、フィンテックを特集している。フィンテック(FinTech)とは文字通り、金融(Finance)とテクノロジー(Technology)の統合を表す。今日のメガバンクが提供するネットバンキングや、インターネット証券が登場したときも、ネットは金融との親和性が高いと言われた。FinTechとはさらに進めて、金融をブロックチェーン(分散型台帳処理)、IoT、AI等と統合する動きである。
内容に入る前に注目するのは、まず第一にFinTech特集にあたり、いつものチーフ・エディターであるホッセイン・カゼミ(Hossein Kaz... → 続きを読む
保護中: 日本人の金融リテラシーの低さについて:2つの提案
2018-03-01
日本人の金融リテラシーの低さ:株式のシェアは米国の1/5、欧州の約半分
金融リテラシーとは、いろいろな定義があると思いますが、ここでは株式などのリスク資産への投資に対する成熟度ととらえたいと思います。
日本家計の金融資産に占める現預金のシェアは51.5%と高く、それに対して株式のシェアは10.0%と低くなっています。株式のシェアは現預金の5分の1以下です。
これに対して、米国では現預金13.4%、株式35.8%と、リスク資産である株式のシェアが現預金の倍以上で、正反対の姿になっています。ちなみに、ユーロエリアでは現預金33.2%、株式18.2%で、日本と米国の中間です。[1]
保険年金シェアは欧米並み
また保険年金のシェアは、日本28.8%、米国31.2%、欧州34.0%でこちらの方はあまり大きな差はありません。[1]
ゼロ金利、マイナス金利政策がとられてる中でなお、預貯金が圧... → 続きを読む
個別株散策: ソフトバンクグループの魅力と課題
2018-02-23
グローバルなネット企業としての投資対象
日本の株式市場で、インターネット企業として”グローバル市場”で戦える企業、投資対象があるだろうか。GoogleやAmazon、Apple、Alibabaなどに指摘する規模、スケール、市場認知度において。となるとやはりソフトバンクグループ(以下SBG)がでてくるであろう。
SBGの株価評価
SBGの株価(2018/2/22)は8775円、時価総額9.6兆円、PBR1.74倍、Total Debt/Equity(有利子負債純資産倍率:以下D/Eと記す)240%、ROE33.59%である。(情報ソース: YAHOO! FINANCE、以下同様)
これに対して
Alphabet(Google)の株価1117ドル、時価総額777十億ドル(77.7兆円;以下1US$=100円で換算)、PBR5.0倍、D/E2%、ROE8.69%
Amazonの株価は... → 続きを読む
証券アナリストジャーナルJAN.2018特集「多様化するESG投資」読む
2018-02-20
証券アナリストジャーナルJAN.2018 特集「多様化するESG投資」を読む
(SAJバックナンバーになります)
ESG投資とは
ESGというのは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の略です。ESG投資というのは、ESGを重視し、それらを実践している企業を対象に投資することです。
経済の外部性に配慮する「利他の経済学」に通じる
ESG投資[1]は、拙著「利他の経済学」で示した「利他=社会全体の利益最大化」に通じる投資行動です。もともと人類は、地球環境という外部経済に対価を払わずに経済的発展、社会的発展を遂げてきました。しかし、今日、地球環境問題に代表されるように、そこには大きな環境コスト、社会的コストがかかっていたのだ、ということを知るにいたりました。
証券アナリストジャーナル(SAJ)では4つの論文を掲載しており、「多様化... → 続きを読む
証券アナリストジャーナルFEB.2018特集「資産運用における為替管理」読む
2018-02-18
証券アナリストジャーナルFEB.2018 特集「資産運用における為替管理」
国際分散投資のおける為替管理について、5本の論文が載せられています。主として機関投資家向けの内容ですが、海外資産に投資する際に為替リスクとどう向き合うかは重要な課題です。興味深い内容についてピックアップし、若干のコメントを述べたいと思います。
1) 市場センチメントの悪化と円高が相関し、国内株式とヘッジなし外国株式はリスク水準が同程度で、国内株式は外国株式並みの為替リスクが含まれている可能性があること(日下部・番場論文「資産運用における為替管理―為替ヘッジの再考」
2) 為替市場の取引は実需以外が圧倒的なことから、ファンダメンタル分析による為替予測がほとんど役に立たないこと。購買力平価を金融資産で考える金融購買力平価という考え方ができる(ロナルド・リーシング論文「・・・高まる為替管理ポリシーの重要... → 続きを読む
経済短歌: 日本郵政 Japan Post
2018-02-18
政府売り 重し簿価割れ 四掛けも 利益改善 三事業
政府売り 重しとなるも 三事業 利益改善 株価に期待
Far Below Book Value (x.4), With Concern of Impending Government Sale, The Three Business Each Posted Enhanced Profit.
Though Government Sale is a Concern, Japan Post Reported Increased Profit. Share Price Should Follow the Suit, Sooner or Later.
2018/2/14発表の四半期決算を見ての印象。
Impressions looking at Quarterly Results released on Feb. 14, ... → 続きを読む
Notes on Ricardo’s Principles (52) 賃金5
2018-02-17
ポイント Key Points
1) 工業製品と農産物の相対価値の変化。前者は減少し、後者が増加する。Relative value between manufactured commodities and raw produce. The former relatively decreases while the later increases.
2) 資本蓄積は速い速度で進むが、労働の供給はそれほど速く進まない。労働需要が労働供給を上回るため、(貨幣価値を一定と仮定すると)賃金は上昇する。Accumulation of capital progresses more rapidly than labor supply. As demand for labor outpaces labor supply, wages tend to rise.
3) 土地の供給には... → 続きを読む
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