アジェンデ@しゃれ街ときわ台”デ・ラ・ナチュール”
アジェンデとは…
しゃれ街ときわ台*の駅前のしゃれたカフェ・レストラン、”デ・ラ・ナチュール”で、アジェンデがくりひろげられた(2016.3.26)。ヒマラヤ杉を湛えたときわ台駅前ロータリーの夕闇と光の空間に融け込むように。
アジェンデ(”Allende”)とは、唯一無二の境地を拓くギタリスト小沼ようすけ、日本を代表するフラメンコカンテオール&ギタリスト石塚隆充、そして変則ギターを操り独自の世界を展開するギタリストKai Petiteにからなるバンド、ユニット。アジェンデは、ギタリスト小沼ようすけが呼びかけ結成された(添付パンフレットより)。
当夜の小沼の説明によれば、異なるジャンルの音楽の才能の結集によって、大海原の向こう側にいく、何か新しい音楽の境地を開きたい、という小沼の想いを、石塚がスペイン語で名付けたもの、という。”allende”は英語の”beyond”にあたる言葉。”allende(西)、beyond(英)”には、「…の向こうに;を過ぎて;を超えて;より優れて」(前置詞)、「かなたに、向こうに;それ以上に」(副詞)、「かなた、果て;あの世、来世;超経験的なもの」(名詞)というような意味がある。
18:00よりのビュッフェ・スタイルのドリンクと食事を堪能した後、19:00よりアジェンデの演奏が始まった。3つの異なるジャンルのすぐれた才能による新たな試みは、すばらしく、楽しいものだった。ギター・インスツルメンタルは好きなだけに。
石塚隆充の”Angie”(アンジー)、”Mequede”(メケデ)を当夜も堪能した。「真夏のスペインの夜の夢@常盤台」でも書いたが、”Mequede”(メケデ)は大好きな曲であり、時々無意識のうちの口ずさんでいる。「夢とギターを背負って、僕らがすべてを捨てて時計台に向かう様に」という石塚のヴォーカルは格別、音楽によって得る歓喜は言葉では表現できないものである。
ふと思った。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴという異なる才能が結集し、ビートルズというそれぞれの個が超えることのできない音楽を生み出したように、アジェンデが今後、新たな境地を切り拓いていくことに期待したい…(個とグループの関係という意味において)
が、ちょっと待て。ソロはソロ、アジェンデはアジェンデとして楽しむことの方が、こちらとしても得ではないだろうか?
間違いない。 (2016.4.1)
*東京都の「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に基づき「街並み景観重点地区」に指定された常盤台一・二丁目地区 http://www.sharemachi.tokyo/