マーケット続落時の考察 2018/10/25
マーケット続落時の考察 2018/10/25
マーケットが続落している。どう見るか?
いわずもがなだが、簡単に整理しておこう。
バリュー投資の観点から重要なのは次の等式だ。
PER = P / EPS
ここで、P: 株価、EPS: 予想一株当たり利益、PER: Price Earnings Ratio
PERが12倍を切ったから割安だ、という。これはEPS(予想一株当たり利益)が変わらないという前提になっている。
EPSに変化がなければ、Pの下落、つまりPERの下落は割安になったということである。
マーケットが神経質、リスクオフになり下落した時、この下落が予想EPSの下落を伴うのか、どうかの判断が重要である。
しかし、これは極めて難しい。リスクオフというのは、3種類ある。
1.P下落、予想EPS一定(変化なし)心理的影響
2.P下落、予想EPS不確実性が高まる 心理的、実体的
3.P下落、予想EPS下落 実体的
上記各ケースにも、それぞれ程度の違いがあり様々である。
それに対する投資家行動は、様々だが、典型的なバターンを類型化すると
1.押し目買い
2. 両にらみ
3. 損切、中長期塩漬け、又はショート
という程になろうか。
わたしは2.というところである。
リスクアセットをオーバーウェートという感触はもっていない。しかし、アンダーウェートというのはアップサイド・リスクをもつことになる。つまり、市場がリカバリーした時に車に乗っていないということ。これはオポチュニティ・ロス(機会損失)になる。徹底的な3.はむしろ難しい。キャッシュが紙切れになるリスクも含めて。
こういう時はマーケットの動きにあまりとらわれないスタンスも重要だろう。バフェットが安眠を重視しているように。
本コラムは情報提供目的のみで作成されています。This article is for information porpose only.
2018/10/25