JPモルガン・チェース 3Q決算(4) 商業銀行・アセットマネジメント
JPMC Earnings Press Release 3q-2018
商業銀行部門 (Commercial Banking: CB)
CBは純利益の13.0%を占める。ROEは21%で全社の14%を上回る。
預金マージン改善
純利益は24%増の11億ドル。純収入は6%増の23億ドル。より高利回りの投資に移動したため預金残高は減少したが預金マージンの改善し増益となった。非金利収入は7%増の853百万ドルとなった。カバレッジの拡大とテクノロジーへの投資が主因。貸倒損失引当は純回収により15百万ドルの戻入れ。
アセット・ウェルス・マネジメント部門 (Asset & Wealth Management: AWM)
AWMは純利益の8.6%を占める。ROEは31%。
市場価格上昇、純流入
純利益は7%増の724百万ドル。純収入は3%増の36億ドル。市場価格の上昇と長期商品の純流入等によるマネジメントフィー、マージンの改善が主因。バリュエーションの低下、シードキャピタル投資により一部相殺された。非金利費用は7%増の26億ドル。アドバイザーの報酬増、テクノロジーへの投資、収入増に伴う外部委託費の増加が主因。マネジメント資産は7%増の2.1兆ドルとなった。市場価格上昇と長期及び流動性商品への純流入が主因。
コーポレート(本社)部門 (Corporate)
レガシーPEのマークダウン(減損)
145百万ドルの純損失だった。昨年同期は78百万ドルの純利益。純収入は103百万ドルの損失。約220百万ドルのレガシー・プライベート・エクイティのマークダウン(減損)が主因。非金利費用は、純法務費用戻入れを含み28百万ドルだった。
2018/10/24
本コラムは情報提供目的で作成されたものです。This article is for information purpose only.