経済短歌 – 10連休の愚 Shilly Golden Week for investors
1. 十連休 祝日増やし よしとすは 投資の遅れ 世界にさらす
Ten consecuitive holidays – What a shame shown to the world Japan’s backwardness in investment.
2. 長期間 平気で閉める 取引所 東京市場 アジアに負ける
Shutdown during long holidays – Defeated in competition is Tokyo as international financial and capital markets in Asia and in the world.
10連休。投資家の立場からは、まったく困ったことだ。
10日間の長期にわたり、売買ができなくなる。デイトレードでなくても、証券の最大の魅力のひとつは流動性である。
長期投資においても、経済の状況に応じて、機動的にポジションのチューニングが重要だ。
いまだに、「みんなで休めば怖くない」という横並び意識を助長するものに見えてしまう。
大事なのは、個々の判断で、機動的に休みをとる、ことなのではないだろうか。
企業の業態も多様化している。
他が休んでいるときに、サービスを提供することが、企業の競争力になるだろう。個人も同じだ。他が休んでいるときに、頑張る。
分野は違うが、イチローの引退会見を見て、なるほどと思ったことがある。イチローは、引退してもトレーニングを続けるという。イチローがあれだけの選手になった要因のひとつが、みんなが休んでいるときにトレーニングを地道にしていたからではないだろうか、と推測する。もちろん、天性の才能があるだろう。しかし、それを開花させるのは、そのような地道な努力なのだろう。
それを規制するのも自由な経済活動をさまたげる。金融証券業界では一斉に休業だ。
これだけITが発達した時代だ。取引所が閉鎖させるなら、休日に上場銘柄を取引ができる市場を提供する企業がでてきてもよさそうなものだ。
海外の投資家が日本市場をさける要因のひとつがここにある。日本は世界の金融市場との競争に負けるだろう。
経済にはレジャー(余暇)の消費という考え方がある。そこで重要なのは、各個人が自らが必要なときにレジャーをとる、ということである。ゴールデンウィーク中は、ホテルや交通機関の料金もハネ上がる。
貯蓄から投資といううたい文句が、よばれて久しい。
重要なのは、いまだに日本にまんえんし、政府が助長する「横並び意識」の改革ではないだろうか。
Kota Nakako
2019/3/23
2.(注)アジア = 他のアジアの金融資本市場の意