10/15 株式市場について

中湖 康太

主因は為替

短期的なコメントをするのは本コラムの趣旨ではないが、若干述べておきたい。

円安誘導ととられても仕方がない

先週の9%近い下げに続き、本日もTOPIXは1.59%、日経平均は1.87%下げた。主因は、

<ムニューシン米財務長官は、自国通貨を安く誘導するのを禁じる「為替条項」
を日本との通商協定でも盛り込むことが「米国の目標だ」と述べた>

こと。これによる円高、今後の円高懸念であろう。

カンフル剤は常用薬にはならない

日本の金融政策が「円安誘導」ととられても仕方がない状況にあることがある。

マイナス金利、YCCはあくまでカンフル剤である。カンフル剤はあくまでカンフル剤である、ということを以前述べた。

カンフル剤をいつまでもうつことは、臨床的にいっても好ましくないだろう。

カンフル剤は常用薬にはならないのである。

日銀はむずかしいかじ取りを迫られているといえるだろう。”Forced into a narrow corner.”

日本企業の底力

しかし、わたしは日本企業には底力があると思っている。

ポジションは感覚的にはリスクアセットに対してニュートラル気味である。

2018/10/15

Copyright© 2024 株式会社ジー・シー・エス(GCS) 中湖康太 経済投資コラム All Rights Reserved.