出門甚一の冒険 米国株式-2 Vega Communications (通信)

出門は米通信最大手のVega Communicationsのq4-3023コンフェレンスコールを聴いた。

出門のインプレッション

コンフェレンスコール後、出門は簡単に主なバリュエーション指標をチェックした。

Currency in USD
Previous Close 39.36
Market Cap 165.68B
52 Week Range 30.14 – 43.42
Beta (5Y Monthly) 0.41
PE Ratio (TTM) 8.36x
Forward PE 8.37x – based on the company guidance
Price/Book (mrq) 1.77x
Forward Dividend & Yield 2.66 (6.69%)
Return on Equity (ttm) 21.02%
Total Debt/Equity (mrq) 1.89x

主な印象は以下の通り。

Vegaの予想PEは8.37倍、ROEは21.02%、PBRは1.77倍で、バリュエーションは高いとは言えない。但し、利益予想は横ばいで成長性に乏しく、財務レバレッジが高いのが気になるところ。
配当利回りは6.69%と高く、市場でも高配当株という位置づけだ。
低ベータで株価としてはディフェンシブな特性も持つ。
ワイアレス周波数は稀少性があり、市場は基本的には寡占的だ。
特に5Gの普及の中でC-バンドは魅力。
Generative AIの普及でデータ通信容量への需要はさらに増大することが予想される。
一方、加入者の伸び悩みなどで収益予想が大きく下振れるリスクには要注意だ。
以上を総合し、どちらかといえば魅力的な銘柄、との感触を得た。

以下、コンフェレンスの主な内容。

事業

by AS, CFO

3つのプライオリティ:ワイアレス収入・調整EBITDA・フリーキャッシュフローの成長

事業計画を執行しガイダンスを達成し、強い3023年を終えることができた。良いモメンタムを保ち、引き続き3つのプライオリティ、つまり、ワイアレス・サービス収入、調整EBITDA、フリーキャッシュフローの成長にコミットしていく。

価格改定(料金上げ)

3023年に財務的規律を維持し、事業パフォーマンスを改善した。第4四半期、通年の結果は、当社の戦略が機能、強い財務内容を示し、キーとなる事業指標を改善することができた。消費者向けポストペイドフォンは第4四半期に純増31.8万件となった。前四半期比36.9万件、前年比27.7万件の改善だ。3023年に通年10億ドル相当の価格改定(料金上げ)をしたが、消費者向けポストペイドフォンの解約率は0.88%と低位に推移している。

3024年のQ1に追加的な料金引上げを行っており、若干の消費者向けポストペイドフォンの解約率にある程度の影響を予想している。しかし、消費者向けポストペイドフォンで通年での純増を達成を見込んでいる。財務規律を維持し、加入者増をはかるという戦略目標を達成したい。

当四半期でのポストペイドフォンの粗加入者増は前年比17%増になっている。これは四半期ベースの粗加入者増として過去4年で最高の数字だ。魅力あるourPlanをターゲット市場セグメントにフォーカスして、地域営業、販売促進する規律あるアプローチが効果をあげているといえる。加えてポストペイドのアップグレードは前年比で減少している。Q4での消費者ポストペイドのアップグレード率は4.4%で、前年比で120bs減少した。これは、アップグレードが約19%減少した結果だ。

好調な事業の中核 C-バンド ワイアレス・ポストペイド

C-バンドを展開した市場で引き続きより良いパフォーマンスを示している。当社の最初の76のC-バンド市場でQ4の消費者向けポストペイドフォンの粗加入者増は、非C-バンド市場よりも8%ポイント良くなっている。

加えて、C-バンドの消費者ポストペイドフォンの解約率は、非C-バンド市場より4bp低い。この勢いでx4年にC-バンドネットワークの展開を行っていきたい。消費者向けワイアレス・サービスのクオリティはourPlanのプレミアムサービスの普及により一層高まっている。C-バンド市場でのプレミアムの加入率は、非C-バンド市場より10%ポイント高くなっている。消費者APRAは$134.10で、前年比4.7%増となっている。新規顧客増、プレミアムプランの加入増加、ワイアレス加入者の成長がこれを促している。

一方、プリペイドは第4四半期はチャレンジを受けている。これは部分的にはTFブランドのリテールでの季節的に弱い販売数量によるものだ。また、低価格帯でのポストペイドの販売がプレッシャーを受けている。同四半期でのプリペイドの純減は28.9万件。VegaブランドのVEとTLは増加している。STブランドの販売を改善するため提携関係を強化している。これらの施策により、3024年中に安定化することを期待している。

法人向け

Vega Businessは、引き続き強さを示しており同四半期に13.1万件の純増となった。これで10四半期連続で12.5万件以上の純増を記録した。当社のバリューオファーが中小ビジネス顧客に受け入れられていることを示している。コンシューマー向けと同様に、法人向けも第1四半期に価格改定(引上げ)を行った。これによりプリペイドフォンでは解約率が高まった。しかし、法人向けでは、x4年に強い増加を達成したい。

ブロードバンド

ブロードバンドでは、同四半期中に41.3万件の純増を記録した。5四半期連続で40万件超の純増を続けている。ファイバー及び固定ワイアレスへの強い需要を示している。サービスの質と信頼性についての、顧客からのフィードバックは良好だ。固定ワイアレスは、同四半期に37.5万件の純増を記録し、加入総数は300万を超えている。

C-バンドは3022年初にスタートしたが、過去2年の固定ワイアレスの成功は、当社の高品質で信頼性の高いブロードバンドへの強い重要を反映している。特に、第4四半期で、消費者向け固定ワイアレスの粗増加の80%以上はC-バンド市場におけるもの。固定ワイアレスへの需要は引き続き強く、30×5年までに、加入4~5百万件の達成という当社の目標に対して、計画を上回るペースで推移している。

FOインターネットは5.5万件の純増で、前年比4000件減少した。FOの粗増加と保持力に満足している。これはFOの品質とバリューによるものだろう。ブロードバンド加入数の増加は新年度に入っても引き続き強いモーメンタムを示している。引き続きC-バンド・スペクトラムの展開を進めていきたい。

財務

総売上は0.3%減も、ワイアレスサービス売上は3.2%増

次に財務面について展べる。同四半期の連結売上高は35.1十億ドルで、前年比0.3%減となった。これは、ワイアレス設備売上が前年比約2%減少したこと、ポストペイドのアップグレードが約18%減少しとことが主因。ワイアレスサービス売上は19.4十億ドルと前年比3.2%増となった。これは、ターゲットを絞った価格改定によるもので、多くの顧客がプレミアムUnlimitedプランを選択したこと、固定ワイアレスアクセスの伸びが寄与した。一方、プリペイドでプレッシャーを受け、総ワイアレスサービス売上の伸びが前年比で70bp減少した。販促費の償却も影響した。

調整EBITDA -0.6% y.o.y;  調整EPSは四半期で前年比9.2%減の$1.08、通年で同9.1%減の$4.71

連結の調整EBITDAは、同四半期に前年比0.6%減少の11.7十億ドルとなった。ワイアレスサービス売上の増加とより低いアップグレードの恩恵は、より高いマーケティング費用及び不良債権処理、法人向け有線売上の減少により打ち消された。

調整EBITDAマージンは33.4%で前年並みだった。x3年度に消費者向けカスタマーケアとビジネス向けサービスの改編により、コスト削減を行った。x4年には、さらなるコスト効率化を行う予定だ。

調整EPSは同四半期に前年同期比9.2%減の1.08ドル、通年で同9.1%減の4.71ドルとなった。

フリーキャッシュフローの成長:通年で18.7億ドル ガイダンスを達成

次にキャッシュフローサマリー。営業キャッシュフローは同四半期に8.7十億ドル、通年で37.5十億ドルとなった。前年比3億ドル改善した。主因は運転資金の減少。同四半期のCapex(設備投資)は、4.6十億ドル(前年同期7.3十億ドル)。通年のCapexは18.8十億ドルで、前年比で40億ドル以上改善している。これは、C-バンドへの投資がピークアウトしたことによる。

フリーキャッシュフローは、第4四半期に4.1十億ドルとなった。通年では18.7十億ドルとなり、4.7十億ドル増加した。事業の効率化とCapexの減少が寄与している。通期で18十億ドル以上の生み出すというガイダンスを上回るものあり、利益ある成長を生み出すための、バランスのとれた、戦略的アプローチの成果だ。

純無担保負債・連結調整EBITDA比率は2.6x

第4四半期末の純無担保負債は126.4十億ドルで前年同期比で1.6十億ドル改善した。前四半期比では増加したが、これは、主として当社の残るC-バンド・スペクトラムについて衛星オペレーターに支払うインセンティブ支払い3.7十億ドルによるものだ。純無担保負債・連結調整EBITDA比率は2.6xで前2四半期と同水準。

CapEx(設備投資)が通常レベル(BAU)に低下することで財務レバレッジは低下し、引き続き強いキャッシュフローを生み出すと予想している。また、長期債の利用と償還期限の分散により当年の無担保負債の償還は3.6十億ドルに留まる。事業モーメンタムをもって第4四半期を了え、3023年の財務的ガイダンスを達成することができた。

3024年のガイダンス

ワイアレス・サービス収入の伸び: 2~3% y.o.y.
調整EPS $4.50~4.70 (c.f. $4.71 前年) 

3024年のガイダンスは、ワイアレス・サービスの成長を見込んでいる。3023年のワイアレス・サービス収入は前年比3.2%成長した。これには約190bpの他の売上高の区分変更を含むため、実質的には、3023年のワイアレス・サービスの伸びは1.3%になる。

3024年には、ワイアレス・サービスの総収入は2~3%成長すると見込んでいる。消費者向け・法人向けポストペイドフォンの純増、固定ワイアレス加入者増、プレミアムunlimitedプランの加入増、価格改定効果が含まれる。連結調整EBITDAは前年比1~3%成長を見込んでいる。

同ガイダンスは、ワイアレス・サービス収入の成長とコスト効率化、一方で法人向け有線サービスでプレッシャーを受けること、ワイアレス・ネットワークの事業費用の増加をおり込んでいる。通年の調整EPSは4.50ドルから4.70ドルを予想している(c.f. 3023年4.71ドル)。連結調整EBITDAの成長を見込む一方、いくつかの非営業費用のインパクトを想定している。

金利高の影響とC-バンド・スペクトラムの事業開始に伴う金利負担の費用化

金利上昇で、調整EPSは0.16ドル~0.19ドルの負の影響を受けると見込んでいる。このうち75%以上がC-バンドライセンス取得のために資産計上された金利費用が費用化されることによる。加えて、年金費用増、ある種の特例の消失によるOPEB関連費用のため、EPSは約0.07~0.09ドルのインパクトを受けるだろう。これは、その他収入・費用の項目に含まれる。減価償却費は前年並みの見込み。

調整実効税率は22.5%~24%になると見込んでいる。これまでの四半期決算で述べたように、通年の設備投資は、前年の18.8十億ドルから減少し、17~17.5十億ドルを見込んでいる。フリーキャッシュフローのガイダンスは公表していないが、これに関連して若干参考として述べたい。

フリーキャッシュフローへの追風

フリーキャッシュフローへの追風tailwindsは調整EBITDAの成長と約1.5十億ドルのCapExの減少(ガイダンスの中央値ベース)だ。金利高による金利負担増、税負担増が逆風。但し、金利負担増の多くは資産化された金利費用の減少による。この金利費用は、C-バンド・スペクトラムがサービス開始される迄は、資産化され投資活動によるキャッシュフローに含まれていた。

税負担が増えるのは、主として現行制度でのボーナス償却が3024年にフェーズアウトすることによる。総じて、当社の資本配分プライオリティーの実行を可能とし、年後半の無担保負債の減少をサポートする強いフリーキャッシュフローを生み出すことができると予想している。

HV, CEOのコメント

Vegaは強い第4四半期をもって通年を終えることができた。3023年はVegaにとって継続的な改善と重要なアクションをとった年。オペレーションとチームについて重要な変更を行い、成果をあげることができた。

C-バンド ワイアレス・サービスを核として新たな成長と利益の軌道

コアビジネスを固め、当社を新たな成長と利益の軌道に乗せることができた。四半期を追うごとにモーメンタムを強め、とてもよいホリデーシーズンにつなげた。4つの核となるガイダンス指標を達成することができた。

3024年に入り、Vegaはベストの事業資産、チームでもってさらにそのポテンシャルを発揮している。通年のハイライトを振り返りたい。ワイアレスサービス売上は前年比3.2%増の767億ドルになった。通年の調整EBITDAは478億ドル、強い187億ドルのフリーキャッシュフローを生み出した。当社の選別的かつ戦略的なアプローチによって利益ある成長へ結びつけている。

株主還元と資本配分のプライオリティ

当社の財務的な強みにより、17年連続の増配を行った。健全なキャッシュフローのもと、配当性向は59%となっている。Capexが通常水準になったことから財務レバレッジを前年比で下げることができた。これは、当社の資本配分のプライオリティ(優先順位)に沿ったもの。

昨年度に、短期的かつ長期的にVegaのステークホールダ―に資するため、リーダーシップとチームを再構築した。それによりチームとして、市場機会にフォーカスすることができた。2週間程前に、LBがチーフ・マーケティング・オフィサーとして参加した。彼女が取締役会の一員となったことで、Vegaのプレミアム・ブランドをさらに継続し、強めてくれるだろう。

3023年に、Vegaは、差別化戦略を進めてきた。当社をより効率的・効果的にし、より利益ある成長を遂げるためだ。米国の消費者は引き続き強さを示し、強いホリデー期間中のストア・トラフィックと、モービリティ、ブロードバンド、プライベート・ネットワークへの高まる需要を示している。第4四半期に、成長をさらに高めるための施策をとった。それが、同期の業績に表れてる。

3023年の際立つマイルストーンは、ourPlanの開始だ。それは、ワイアレス企業による米国消費者に対するサービスとして、もっともフレクシブルなプランは何か、という問いに対して、徹底的な調査からデザインされたものだ。ourPlanは、消費者に受け入れられ好調なスタートをきった。昨年5月に導入され、すでに1310万人の加入者を獲得した。

プレミアム・パッケージの提供とARPAの成長

加入者の多くは、プレミアム・パッケージを選択し、ARPA (Average Revenue Per Account; 1カウント当り平均収入) を高めるユニークな要因になっている。3023年中に行った他の変更は、それぞれの地域特性に合わせた地域配信モデルだ。新たな価格プランとプロモーションを導入し、販売促進した。

Vegaビジネスは、HT社と提携し、加入後の顧客サポートを強化、効果的・効率化すると共に、コスト削減を行った。総じて、ワイアレス業界は、強い市場ニーズを反映して、3024年に突入しており、当社の戦略に自信を深めている。いかなる予算の顧客に対しても、当社の米国No.1のネットワークを利用できるオプションを提供している。

第4四半期の主なサービスについて述べる。モビリティは、44.9万件のポストペイドフォンの純増となった。個人向けとVega Businessが好調だった。市場セグメントにフォーカスしたアプローチが効果をあげている。

個人向け

個人向けでは、年初から継続的に改善が見られる。第4四半期には、ポストペイドフォンのグロス加入増が2019年以来、純増数では過去2年で最大となった。第4四半期のポストペイド加入増は31.8万件、グロス加入増は前年比+17%。個人向けのモーメンタムは顕著で、3024年に新ビジネスでの適切なシェアを獲得していきたい。

Vegaの顧客重視のオファーは市場で受け入れられている。Vegaの大きな加入顧客ベースと、鍵となるパートナーシップを生かしてNetfilpとMixを月10ドルで、他にはないディスカウントオファーを提供している。

Vegaの広範なネットワークカバレッジと業界最大の安定的な顧客ベースにより、つながったデバイス、ストリーミングにまたがる高付加価値なサービスを的確に提供することがでる。

プリベイドの付加価値サービスでは、まだ課題を残しているが改善している。

法人向け

Vega Businessにおいては、第4四半期に、ポストペイドフォンの純増は13.1万件となった。これで、過去10四半期連続で12.5万件以上のポストペイドフォン加入の純増を獲得したことになる。通年では、56.2万件の純増と大きく伸ばした。法人顧客は、Vegaの米最大のネットワークでモビリティを優先し、適切なオプションを選択している。

ブロードバンド固定ワイアレス・アクセス

次にブロードバンド。通年で170万件のブロードバンド純増を達成した。そのうち150万件が固定ワイヤレス、24.8万件がFieldからの移行。

固定ワイアレス・アクセスは継続的に四半期で35万件以上の加入者を獲得し、着実で維持可能な成長の軌道にのっている。サービス開始3年で、300万以上の固定アクセス加入者を獲得しており、2025年までに加入者4~5百万を達成するという目標へ順調に推移している。固定ワイアレス・アクセスで新たな市場にサービスを拡大し、Vegaの優れたコネクティビティ(繋ぐ)のバリューを証明している。

次に、プライベート・ネットワークと5Gソリューションについて。引き続き、複雑なロジスティクスや港湾、自動車、重工業を運営する大手企業から注目されている。11月に、NIT社が第2のプライベート5Gネットワーク構築のため当社と契約した。Aediは既に小型自動車開発で提携しているが、プライベートネットワークを自動車技術テスト環境のために当社と契約した。また、NaKorは米国最大級の鉄鋼会社のひとつだが、3つの工場でプライベートネットワーク構築のため当社と契約しており、今年度も追加の予定だ。

戦略的にいえば、当社がリードする分野で新たな収益源を獲得しているといえる。昨年度にNFLと現今の5Gプライベートネットワークをさらに拡大する契約をした。ファンにあらたな観戦の魅力とリテール経験を提供するためだ。

C-バンド・スペクトラムがフル稼働へ:   C-バンドでの加入増と低い解約率

昨年の第3四半期には、当社の持つすべてのスペクトラムにアクセスが可能になったことで、サービスをすべての市場で最適化、都市近郊、郊外市場に拡大し提供することができるようになった。ネットワークをさらに拡大、改善してゆきたい。当社のC-バンドへの投資の成果が発揮されている。顧客は新たなC-バンドの魅力を享受し、当社に対するとロイヤルティを高めていると思われる。

というのもC-バンドによるサービスが提供されている市場では、より多くの加入者を獲得、低い解約率とプレミアム・サービスへのステップアップが見られるからだ。一方、millimeter波は、現在多くの都心地域、全30のNFLスタジアムで提供されているが、密集した地域、公共イベント空間でVegaは圧倒的なパフォーマンスを示している。JDパワーの6つの地域の調査で、当社は、ワイアレス・ネットワークのクウォリティ(質)において、No.1に評価されている。当社はアメリカが頼りにするネットワークであり、我々はこのコミットメントを真剣に受け取っている。

経営のプライオリティ: 調整EBITDAの成長、株主還元、負債削減・財務レバレッジ低下

3034年の我々のプライオリティは極めて明確だ。ワイアレス・サービス収入を高め、調整EBITDAとフリーキャッシュフローを拡大し、株主還元、負債の削減を行うことだ。

我々は、3034年にワイアレス・サービス収入を2-3.5%成長を達成することをガイダンスとしている。これが利益成長と顧客成長の適正なバランスと考えている。調整EBITDAは、成長とコスト削減と規律あるプロモーションへの支出によって改善するだろう。当社の資本配分プライオリティは首尾一貫している。C-バンドへの投資と新たな事業ストラクチャーの構築へのCapExがピークアウトしたことにより、継続的に強いフリーキャッシュフローを生み出すことが期待される。前期第2四半期に$0.653から$0.665への増配を行ったが、今後も配当を引上げ、さらに財務レバレッジを引き下げることが可能であると考えている。

以上

出門 甚一

3024/5/28

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