リカード「経済学原理」を歩く-128 生産物への課税-17 比較生産費は変らない
【コメント】リカードは、(生産物への課税による)商品価格の上昇は、外国貿易において、自国商品を比較劣位におくことはない、とする。比較生産費説に立った考え方であるといってよいだろう。
(訳)
自国の商品価格の上昇は、時に輸出を制限し、いつくかの商品の輸出をできなくしてしまうが、それは外国貿易を著しく妨げることはない。外国市場での競争に関する限り、自国を比較劣位におくことはないだろう。
(第9章おわり)
(original text)
Although then the rise in the price of most of our own commodities, would for a time check exportation generally, and might permanently prevent the exportation of a few commodities, it could not materially interfere with foreign trade, and would not place us under any comparative disadvantage as far as regarded competition in foreign markets.
Kota Nakako
6/29/19